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イメージ力を鍛えると国語の偏差値は飛躍的に上がる!

第20回 知っててお得な語句・文法

山本講師(鉄人会専任スーパープロ家庭教師)

 

 今回は読解・記述を支える語彙力につき、特に物語の心情読み取り、そして記述問題に大変役立つ言葉をまとめてみましたのでぜひ参考にしてください。

 心情読み取りという作業は経験豊富な大人ならいざ知らず、年端のいかない小学生の子供達にとってはまさに「雲をつかむ」ような話に思えていることもあるようですが、これも個人差がありまして、ある程度精神的に早熟なお子さんならば苦労なく読み取りができるケースも見受けられます。では、「うちの子はおくてだから、中学生になってから期待しよう。」などと諦めなければならないということでしょうか。実は中学入試の国語物語をマスターする方法は「経験年数」や「成長の早さ」に関わりなく存在します。つまり、当然のことですが、与えられた文章を理解できれば良いのです。そして、文章を理解するには、文章を構成する語句が分かっていなければなりません。といっても、全部の語句を理解する必要はなく、「物語特有の語句」さえ覚えていれば、あるいは把握できれば「心情理解」という物語で要求されている問題はすべて解決できます。では、「物語特有の語句」とはどのような語句になるでしょうか。中学入試国語に頻出の語句を以下に紹介しました。これらの語句を頭に叩き込んでいるだけで、不思議なことに文章を読んでいるうちに「語句類推力」が発揮されるようになり、頭の引出しに入っていない言葉でもするすると連想されてくるようになります。もし、意味の分からない言葉がありましたら、電子辞書ででも早速調べてみましょう!

 謙虚、動揺、嘆く、きずな、気心が知れる、なじる、おどける、身苦しい、うんざりする、けなげだ、むなしい、気もそぞろ、したたかだ、皮肉、突き放す、切ない、うかつ、こだわる、おろおろする、唖然とする、狼狽、ぽかんとする、朗らか、デリケート、おどおどする、いたましい、肩をすぼめる、ぽかんとして、せっかち、渋い顔で、あきれて、しりごみ、ひっかかっている、むっつり、ふくれっつら、顔をしかめて、もじもじした、断固とした、戸惑った、ひるんだ、恐る恐る、罪の意識、心が痛んだ、打ちひしがれて、苦々しい、ジーンとして、一心に、べそかき顔、衝撃、いてもたってもいられなかった、いざなう、心を躍らせる、気まずい、真骨頂、そそのかす、たちどころに、共鳴、かりたてる、通り一遍、皮算用、襟を正す、並々ならぬ、地団太を踏む、けしかける、差し置く、めげずに、日がな一日、始まらない、お手の物、縁もゆかりもない、至れりつくせり、きょとんとする、してやったり、上気する、慌てふためく、おごり、しかるべき、そそくさと、のるかそるか、脱兎のごとく、金輪際、身上、えもいわれぬ、否応なしに、間が悪い、引っかかる、すごすご、百も承知、身じろぎしない、出し抜けに、行き当たりばったり、有無を言わせず、左右される、無造作に、手回しよく、熟知、禁句、請け合う、拍子抜け、八つあたり、一手、一本やられる、...がてら、仏頂面、なみなみと、変哲もない、致命的、お目こぼし、我に返る、目も彩、目端の効く、八方塞、一日の長、いたちごっこ、、から元気、ためつ眇めつ、あわや、一丁上がり、感に耐えぬ、言わずもがな、鬼の首でもとったように、お宗旨を捨てる、引けをとらない、察しがつく

以上

 さて、次に物語の心情記述についてですが、たとえば「A君の気持ちを述べなさい。」という質問に対して、「うれしい気持ち」や「悲しい気持ち」など一言で答えても、まず点数はつかないでしょう。つまり、気持ちをわかりやすく、答案を読んでいる人が理解できるように表現する力が試されているのです。ただ、試験会場でどんな風に書こうかと頭をひねているようでは、あっという間に時間が過ぎてしまい、終了のベルということになりかねません。特に、文章の中にダイレクトに気持ちを表現する語句が出ていれば、それをそのまま引用しても差し支えありませんが、たいていの入試問題ではそっくりそのまま出ていることはほとんどありません。つまり、その場で自分のオリジナルの言葉を使って表現しなければならないのです。ということは、いつでもとっさに記述に必要な言葉が出せるように引き出しを常に用意しておく必要があるのです。最近の入試傾向としては、心情もも一つの気持ちだけではなく、二つ以上の気持ちを複合的に問う問題が主流となりますので、なおさらそのことがいえるでしょう。

 では、心情記述に役立つ語句を下記に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。意味の分からない語句はやはり、電子辞書などで調べてみましょう!

 後ろめたい、開き直る、罪悪感、わずらわしい、割り切る、訝る、不可解、打ちのめされる、いじける、うろたえる、ひがむ、ちゅうちょする、圧倒される、おおらか、照れる、恨めしい、あざける、憤る、几帳面、しおらしい、心もとない、卑しい、やましい、あざ笑う、哀れむ、思い上がる、現金だ、神経質、リラックス、充実感、控えめ、いたいけだ、捨て鉢、やり場のない、肩透かしを食う、まんざらでもない、きびきびした、有頂天、思い直す、しみじみと、気さくだ、歓喜、満足、後悔、絶望、孤独、反発、失望、妥協、冷酷、臆病、称賛、軽蔑、柔和、軟弱、大胆、繊細、好意、得々、同調、平静、強引

                                       

以上

 最後に、物語はもちろんのこと、文章を読み解く上で不可欠となる中学入試必須の言葉のきまり(文法)を総整理しておきましょう。文法はどちらかというと国語の中の「知識問題」ととらえられている風潮がありますが、実は読解力と文法とは密接に関係しあっています。たとえば、長文では一文がなかなか終わらず、4行にも5行にもまたがる場合が多々あります。そうすると、一文の最後まで読み終わらぬうちに、いったい何が書いてあったかを忘れてしまうというような事態に陥ってしまいがちです。ところが、ここで文法の主語と述語の構造をしっかり理解できていれば、一文全体の中の大主語(メインとなる主語)と大述語(メインとなる述語)の判別が一目瞭然ですので、その他多数の単語はすべて修飾語(飾り言葉)ということになり、メリハリをつけた読み方ができ、趣旨を瞬時にくみ取ることが出来ます。

 読解の上でとても大切な文法事項を次にまとめましたのでぜひ参考にしてください。

 文を文節に分け、さらに文節を細かく分けて、一つ一つの言葉の意味が失われないところまで区切った、言葉の最小単位を「単語」といいます。そして、単語を文法上の性質により分類した、それぞれのグループを「品詞」といいます。「単語」のチェックは、次の手順にしたがって進めましょう。

  • (1) それだけで意味を持ち、一単語で一文節となるか?
     → 自立語か? 付属語か?
  • (2)活用があるか、ないか?
    ※「活用」とは下に続く言葉によって、
      単語の語尾が変化することです。
  • (3)自立語で活用がある。
     → 言い切りの形に戻す。(動詞・形容詞・形容動詞)
     ※動詞は「歩く」などのように言い切りの形の語尾が
    「ウの母音」になります。→「歩くウ」
     ※形容動詞は「きれいだ」などのように
      言い切りの形の語尾が「だ」になります。
     ※形容詞は「うれしい」などのように
      言い切りの形の語尾が「い」になります。
  • (4)自立語で活用がなく、主語になれる品詞は名詞。
  • (5)自立語で活用がなく、修飾語になる品詞は、副詞か連体詞。
     →おもに用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する場合
     →副詞(例;やがて、きらきらと)
     →体言(名詞)を修飾する場合 →連体詞(例;ある、わが)
  • (6)付属語で活用がある場合 →助動詞(例;だろう、そうだ)
           活用がない場合→助詞(例;は、も、さえ)

 また、文の構造を理解する上で欠かせないのが、単文、複文、重文の3種類の文章パターンです。

 この構造は以下のようになります。長文で一文が長くなる場合は下記の(3)複文のパターンが特によく見られますので、しっかりと頭に叩き込んでください。主語、述語以外はすべて修飾語(他の語句を飾る言葉)になりますので、メリハリをつけて(主語+述語)の構造から見ていくことで、読解力は飛躍的に高まります。

  • (1)単文;主語と述語が一組の基本的な文です。
    例:海は青い→主語「海は」+述語「青い」
  • (2)重文;主語と述語が二組で、各組が対を成す文です。
    例:海は青く、山は緑だ。→(主語「海は」+述語「青く」)の一組と(主語「山は」+述語「緑だ」)の一組が対を成しています。
  • (3)複文;大主語と大述語が骨格を成し、
       小主語と小述語の一組がセットで修飾語の働きをします。
    例:ぼくが探検した森は暗かった。→(大主語「森は」+大述語「暗かった」)の一組が骨格を成します。そして、(小主語「ぼくが」+小述語「探検した」)の一組がセットとなって大述語「森は」を修飾します。

【飛躍アドバイス】

 語句あるいは文法はいわゆる読解問題と切り離されて、「知識問題」と認識される場合が多いですが、実は、「読解力=知識力」という図式が成り立つといっても過言ではありません。知識(語句・文法)の力が論理的に考える思考力(読解力)をしっかりと裏づけするのです。思考力を鍛えるには、知識力を鍛える必要があり、切り離せない関係なのです。かといって、日本語、漢字すべてを覚えるなどということではありません。あくまで、中学入試国語をクリアするのに最低限必要なもので十分です。ある一定レベルの知識がたまってきたときに、「未知の言葉」を理解できる思考力が自然と身についているはずです。ぜひ、「知識力」を鍛えてください!

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