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イメージ力を鍛えると国語の偏差値は飛躍的に上がる!

第21回 (最終回)
入試直前期でも国語力をアップする方法

山本講師(鉄人会専任スーパープロ家庭教師)

 

 今回は6年生の仕上げの学習についてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。

 目標を持って今まで学び、努力を重ねてきたことも、いよいよ仕上げの時期に入りました。ちょうど毎月実施される模擬試験の結果に、ハラハラなさる毎日でいらっしゃることでしょう。結果に一喜一憂しないようにといっても、それは無理というものです。 十分に落ち込んだり悩んだりして、そしてなるべく早く現実に戻ってください。これからやらなくてはならないことがあります。

 一斉の模擬試験では、その偏差値により、今年の受験生の中でのおおむねの位置を知ることができますが、一方、志望校の過去問を解くことにより、その年度に志望校を受験した子供たちの中での、おおよその位置を知ることができます。子どもの様子は、模擬試験よりも、むしろ過去問での得点の方がより近い目安になるでしょう。
 過去問に対しては子どもたちは、自分が合格ラインに達するかどうかに、大きな期待をもって積極的に取り組みます。時間配分、問題、設問の傾向を体感し、どうすればより合格点に近づけるかを自分で考えるようになります。ここで、志望校と自分との距離、あるいは志望校への自分の思いを見つめることにより、子供たちは急に成長します。
 ですから、一回目のものではなく、志望校に向けての意識のはっきりした時点のもので、判断なさることをお勧めします。また、過去問をやることで、より合格に近づけるためには、親御さんが過去問を丁寧に分析し、傾向をつかむことが重要になります。それが、この時期からの学習をよりコンパクトに、より深いものにします。
 振り分けて落とすことが目的ではなく、どのような力のある子を望むかが明確に示されているのが過去問です。よく「過去問は過去の問題だからやっても無駄。もう出ない問題だから。」と言われます。しかし、説明会でのお話以外は、過去問からでしかその学校のメッセージは受け取れないのではないでしょうか。心を込めて作られた過去問からの情報を大切に受け止めましょう。

では、具体的に入試直前期の学習方法について述べてゆきたいと思います。

  1. この時期は、国語に関しては、最後まで過去問を繰り返しなさることをお勧めします。

    第一志望は5年分を最低2回、他は2〜3年分を1回はなさってください。(今までになさったものも含めて)
  2. 親御さんも実際に問題を解いて、学校による設問のスタイルの違いを分析なさって下さい。

    分析の着眼点は次の2種類です。
    (1)設問形式の分析
    記述式か選択式か、書き抜きか自由に書くのか
    (2)字数制限のスタイルを分析する
    何字で〜、何字以内で〜、何字以内を一文(部分)から抜き出し、最初と最後の数文字のみ書き抜きか。
  3.  このようなことを把握するだけでも子どもを導く支えになります。やり終えた過去問の点数にだけ目を向けて一喜一憂するのではなく、どんな問題を、どのように間違えているのかを厳しく分析してください。

  4. 分析したものを点数につなげるには漢字、知識問題、書き抜きミス、設問の読み取りミスは、今からでも正せます。

    また、選択式問題のミスも相当正せるはずです。記述問題は、質を少し高めることはできるでしょう。
    (1) 漢字のミスが多い場合
    漢字のミスはしないことです。勉強をすれば、誰でもが得点できるところです。 毎朝継続、これがポイントです。四谷大塚の「四科のまとめ」・漢字の項目の基本レベルを繰り返します。大きなます目のノートを用意して、止め、ハネのはっきりとした大きな字を書かせます。子どもに答え合わせを任せると、思い込みで正解としてしまう場合があるので、必ず親御さんがチェックしてください。今日のミスは今日中に定着させ、次の日の、朝の学習の最初に確認します。あやふやに覚えて前に進むことは絶対にしないこととします。
    (2)知識問題
    ミスをした分野の類題を演習します。たとえば敬語でミスをしたならば、問題集のその分野の類題をやり、定着させます。ことばの識別の問題は、(〜「の」、〜「ような」等)は、何とか他のことばに言い換えることで区別するようにします。(たとえば、格助詞の「の」などというように、細かい知識を覚える必要はありません)
    (3) 設問の読み取りミス
    設問のポイントに線を引くことで解決します。 ポイントとは、 ・正しいものを選ぶのか、正しくないものを選ぶのか。 ・文末を、(〜から)にする解答か、(〜こと)にする解答か。 ・文中からの抜き出しか、自由記述か、あるいは、文中のことばを使って書くのか。 ・字数制限は様々なので、特に気をつけます。

    ........何字で書き抜きなさい
    ........何字以内で書き抜きなさい
    ........何字程度で書きなさい
    ........何字以上、何字以内で抜き出し、
            最初と最後の5字を書き抜きなさい


     特に、「書き抜き」の場合は、答えがわかったら、必ずそこに「〜」印をつけてはっきりさせてから、解答用紙に書きます。最初と最後の5字という場合は、必ず5字を四角で囲みます。 字数を数える時は、5字ごとに区切りをつけ、数え間違えをしないようにします。
     実は、国語の試験では、読解力ではなく、以上のような手作業をしないためのうっかりミスで点数を落としている場合が多いはずです。今一度、お子さんの答案の内容を分析してみてください。手作業をすればあと5〜12点ぐらいは点数が上がるのではないでしょうか。
    (4) 選択式問題
    選択肢の文章を一つ一つ調べ、それぞれ○、△、×を文中の語につけます。文章が長い場合は、読点を境にして上下に分け、それぞれに○、△、×をつけます。この時、気をつけなければならないことは、はっきり○か×かに分けられないものを△にするということです。どうしても答えを早く、はっきり出したいために、つい△をつけない場合があります。そうすると、見直しをする時に○か×かという自分の印で判断するために、正すことができません。あいまいなものには△をつける勇気が必要です。この手順をもう一度確認して、定着させてください。 設問や選択肢を最後まで読みきらずに、途中で目を離してしまうお子さんがいますが、設問への線引きおよび、選択肢を分けての○、×、△の印つけをさせることで、随分改善されます。当然、解答のミスも減ります。
    (5) 記述問題
     答えなければならないことは何かを確認して、その最後のことば、たとえば、気持ちならば「〜の気持ち」、理由ならば「〜だから」の〜の部分をメモ書きしておきし、それに沿った解答をつくります。
     一文は短く、主語と述語をあまり離さないこと、話し言葉ではなく、書き言葉で書くこと、「なので、あと〜、〜だったんで、〜してます(しています)」を使わないことを心に留めておいてください。
     文章の質を高めるには、親御さんが本文、設問、模範解答を読んで、キーワードを大人の常識で判断し、それを含んだ文章を12歳の子どもの文体で書いて、お手本を作ってあげることをお勧めします。キーワードが含まれ、筋道だったものなら、生き生きとした子供らしい書き方で大丈夫です。
     以上のようにして、分析を点数に反映させてください。コツコツと一点ずつ積み上げてゆけば、トータルで12点〜20点のアップは可能なはずです。

 文章に対する集中力は、今からでも高めることが可能です。時間を意識させて、繰り返し過去問をやることで、子供は時間を身体で覚えてゆきます。また、国語は精神面が影響しやすい科目ですので、「頑張れ。」という言葉ではなく、「よく頑張ったね。」と、結果を十分に評価してあげてください。苦手意識がなくなり、心が解放されているときには、文章は流れるように、頭と心に入ってゆきます。何よりも「この学校の問題に慣れてきたみたいだね。」という言葉は、不安になっている子供を安心させ、「出来るつもり」になった子供は不思議なことに本当にできるようになるものです。

【飛躍アドバイス】

 国語の場合は、とにかく過去問を徹底的に分析、マスターすることにつきます。また、他の科目以上に細かい作業面を注意するだけで、あっという間に点数が変わってきます。成長盛りの12歳の子供です。試験の前日まで、学力も精神力も確実に伸びます。 前向きに、積極的に、そして確実な日々をお過ごしください。

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