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目から鱗の社会科のツボ!
〜リアルタイム時事問題つき〜

第3回

藤木講師(中学受験鉄人会スーパープロ家庭教師)

 前回は、地図を活用することの重要性をお話しましたので、今回は地図と並んで地理学習に不可欠な統計資料についてポイントを整理してみましょう。
受験生の皆さん(特に算数の苦手な人)の中には統計資料の数字を見ただけで勉強する気がなくなるという人も見かけます。
特に「68.7%」なんて数字を見せられると算数の授業を思い出しちゃって・・・などという人も多いのではないでしょうか。
しかし、数字自体を覚えなくてはならない項目は限られていますし、設問の多くは選択式ですので、小数点以下までみっちり頭に入れておかなくてはならない、などと考える必要はないのです。
また、資料自体を予め示しておいて、そこから世の中の動向を読み取る型の設問の方が、数字自体を問う型の設問より多いのが現実で、作物の生産地ベスト3や、輸入相手国ベスト3など、順位さえ覚えていれば、一部の例外を除いて、数字まで覚える必要のない項目もあります。

では、統計学習を克服した先輩受験生たちはどのような学習をしたのでしょう。その具体的な例をいくつか紹介してみましょう。
たとえば、工業地帯・地域についての工業の種類別の生産額割合がどのテキストにも載っています。
「中京工業地帯における機械工業の割合は65.8%で・・・」という例の資料です。

おそらく多くのテキストは帯状のグラフで示されているのではないでしょうか。
それを、数字だけ抽出して下のような一覧表を作成してみて下さい。

  金属 機械  
中京工業地帯 9.3 65.8 ・・・
京浜工業地帯 7.2 51.8 ・・・
       

こうして一覧表にした数字を地域ごとに暗誦してみましょう。各地域ごとに1回ずつ口ずさむ程度でいいでしょう。
そして少し時間を空けて(翌日か翌々日あたりに)上の一覧表をもとの帯状グラフに戻してください。10cmを100%とし、1%を1mm間隔でとっていくといいでしょう。
そこでまた数字を軽く暗誦をします。この作業を終えたら、また時間を空けて、今度は各地域の特徴を言葉にしてみましょう。
例えば、「全地域の中で機械工業の割合が60%を超えるのは中京のみ。京浜と関東内陸は機械が50%前後で似ているが、化学工業の割合が15%もあるのが京浜、8%と、その約半分しかないのが関東内陸・・・」といった具合にです。
時間のない人は最後の言葉表現のみをしてもいいでしょう。そしてこの時はしっかりと暗記して忘れないようにして下さい。

統計資料を頭に入れる方法はいろいろあります。数値を機械的に覚える方法グラフなど視覚的要素を取り入れて覚える方法(帯状グラフを円グラフに変換するなどのヴァリエーションもあります。)、言葉に換えて覚える方法など様々です。
これらをいくつか組み合わせて、いろいろなアプローチをすると、結局それが暗記に必要な「繰り返し」になっていくと思います。
多くの学習者は、統計表やグラフを「見て」終わりにしてしまっているのではないでしょうか。
記憶はいろいろな身体器官を使うと効率よく覚えられると言います。目だけでなく、口や手や耳などフルに使って学習していって欲しいと思います。

ところで、先ほども少し触れた「資料読み取り型」の問題対策ですが、これは、多くの問題を解いてみて、この種の問題に慣れていくことで、解き方のコツを掴んでいくのがいいと思います。
この種の問題は知識量の多少ではなく、作業要領を把握できるか否かが勝負の分かれ目になるからです。(もっとも、知識が要求される難問も中にはありますが。)
このことは地図・地形図の読み取りについても言えることです。

時事問題

Q1 2005年に実施された、日本の人口に関する調査の結果が盛り込まれた最新の統計結果が発表されました。これについて、次の各問に答えなさい。
(ア) この人口調査のことを何といいますか。
(イ) 今回の調査で初めて、人口の自然増加率がマイナス値になりました。これはどういうことを意味しますか。
(ウ) ある年の女性の出生率を年齢別に割り出して合計したもので、女性が生涯に産む子供の数の平均を示すものを何といいますか。また、2004年度には、その数値は何人になりましたか。
(エ) 日本における65歳以上の高齢者の人口は全体の何%に達しましたか。
(オ) 人口増加率はマイナスに転じながら、世帯増加率はプラス値を示しています。これは世の中の家族構成がどのようになっていることを示していますか。

Q2 今まで34年間、みかん生産1位の座をキープしてきた(    )県が2位になり、(    )県が1位の座に就いた。    また、工業地帯(地域)ごとの工業製品出荷額において、(    )工業地域の出荷額が阪神工業地帯のそれを、わずかながら追い抜いた。

Q3 2006年FIFAサッカーワールドカップ世界大会が開催されている国について、次の(ア)〜(カ)の文の中から、この国について説明しているものをすべて選び記号で答えなさい。
(ア) 第一次世界大戦が始まると、日本はこの国と同盟を結んでいることを理由に参戦しました。
(イ) この国の首都は、かつて長大な壁によって東西に分断され、冷戦を象徴するような風景が広がっていました。
(ウ) 日本が海外から輸入する外国産自動車について、この国からの輸入額が最も多くなっています。
(エ) 大日本帝国憲法はこの国の憲法をモデルにして作られました。
(オ) 今年生誕250年を迎える音楽家モーツァルトはこの国を代表する音楽家です。
(カ) 第二次世界大戦の時には、ムッソリーニ率いるファシスト党がこの国を治め、日本もこの国と同盟を結びました。

解答
Q1
(ア)国勢調査 (イ)死亡率が出生率を上回り、今後日本の総人口数が減少していく可能性が高いことを意味する。 (ウ)合計特殊出生率1.29人 (エ)20% (オ)核家族化が進み、独り暮らしの人も増加している
Q2愛媛県 和歌山県 関東内陸工業地域
Q3(イ)(ウ)(エ) ・・・・ドイツの説明文を選ぶ。
※(ア)はイギリス (オ)はオーストリア (カ)はイタリアの説明

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