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目から鱗の社会科のツボ!
〜リアルタイム時事問題つき〜

第6回

藤木講師(中学受験鉄人会スーパープロ家庭教師)

 筆者の今までの指導経験において、特に受験学年の生徒からよく聞く悩みに、「個々の小テストはよく得点できるのに、実力テストで失敗する。」というのがあります。
今回はこの点について筆者の気づいたことをまとめてみたいと思います。

 このタイプの悩みを抱えている生徒は「個々のテストで得点できる」という言葉からもわかるように、決して勉強を怠っているのではなく、むしろ人一倍集中力も高く、短時間で知識を頭に入れ、それを口に出してスラスラ言えるような生徒達が多いのです。ただそれを長期にかけて保持し、実戦で使うことができていないところが問題で、その原因は、「学習対象に対する向き合い方」にあると思います。
逆に言えば、学習対象に対して正しく向き合い、記憶を知識として定着させることができれば、真の学力が身につき、自ずと学力テストでも結果が出てくるのです。

1.短期間のつめ込み型学習をしていないか

 いわゆる中高生の「中間・期末テスト対策」と言われている「一夜漬け」学習です。(場合によっては「その場漬け」というのもあります。)この方法だと、まず覚え方が単調で機械的な棒暗記になります。
事項の意味を深く考えたり、味わったりせずに、とにかくその場をしのぐ学習になりがちです。対象に対する興味よりも、とにかくテストまでに知識を頭に詰め込まなければ!という感じで勉強を進めてしまうので、ちょっと表現を変えられたり、ひねられたりするともうお手上げ状態になってしまう。
つまり応用問題に対応できる学力がつかないのです。記憶の保持には反復が必要です。
しかし、つめ込みでは、どうしてもザルで水をすくうように次から次へと知識がこぼれていってしまう。とても「もったいない!」のです。

2.「やった」ことで満足していないか

 このタイプには2種類あります。ノートなどをきちんととるタイプと問題をどんどん解いていくタイプです。
どちらも学習態度は前向きで、素晴らしいことだと思います。
ただ、これらの生徒たちは時として自分たちにも気づかない落とし穴にはまっていることがあるので要注意です。
まず自分がノートを「とった」こと、宿題や問題集を「やった」ことで終わってしまっていないか、チェックしてみて下さい。このタイプの生徒はとにかく「やった」という点に関心が集中してしまい、肝心の「事がらをよく味わい、理解し、何度も目で見て耳で聞いて、自分の体の一部にしていく」という点がおろそかになっているのです。
常に「やったか?」ではなく「ものにしたか?」と自問自答してください。

3.執念はあるか

 受験勉強は苦しいかもしれません。でも、あえて挑戦する受験です。
受験生は勇者です!ぜひ、「合格」という目標を達成しようではありませんか!自分に向かってこんな発破を掛けてみてください!

「がんばってせっかく覚えた知識だ。忘れてしまってはもったいないぞ。」
「頭の中に蓄えた知識は宝物だ。忘れてなるものか。」
「一回くらいテストでいい点取ったからっていい気になるな。一ヶ月前の鎌倉時代はまだ覚えているか。それ見ろ、自信がないだろ。さあ、もう一回テキストを開いてみろ。」

 努力は必ず報われます!がんばれ!

時事に関する問題

 〔1〕 2006年9月6日、秋篠宮妃紀子さま皇室としては41年ぶりとなる男児を出産され、この男の子は悠仁(ひさひと)親王(しんのう)と命名されました。皇室のことについて定めた規則によれば、女子には皇位継承権がないため、将来的には規則を改正する必要もあるのではないかとの議論が高まっていましたが、悠仁親王が継承順位第3位に就いたことで、一応この議論は先送りされる形になりました。
 Q1 文中下線部の「規則」の名まえを答えなさい。
 Q2 日本史上には何人かの女性天皇が誕生していますが、次に挙げる女性天皇と関係の深いできごと、在位中におこったできごとを語群から選び記号で答えなさい。(1つとは限りません。)
 (1)元明(げんめい)天皇 (2)称徳(しょうとく)(孝謙(こうけん))天皇 (3)持統(じとう)天皇 (4)明正(めいしょう)天皇 (5)推(すい)古(こ)天皇 (6)皇極(こうぎょく)天皇
語群
 (ア)大化の改新 (イ)道鏡 (ウ)南北朝統一 (エ)平城京を都とする (オ)藤原京の造営 (カ)飛鳥時代 (キ)鎖国 (ク)天武天皇の后 (ケ)東大寺大仏開眼供養 (コ)和同開珎

 〔2〕 最近深刻な社会問題化している事として、飲酒運転による死傷事故の増加があげられます。これについて、次の各問に答えなさい。
  Q1 かつて自動車による人身事故は全て業務上過失致死・致傷罪として扱われてきましたが、現在ドライヴァーの責任が重大な事故については、特別な規定が適用されることになっています。この規定によって裁かれる罪名を答えなさい。
  Q2 上のように、二つの規定が存在するところから新たな問題が発生するようになりました。それを簡単に説明しなさい。また、この問題の解決策としてどのようなことが考えられるでしょうか。
  Q3 Q2で答えた事がら以外に、今後、飲酒運転を撲滅するために社会が取り組まなければならないことは何でしょう。簡単に説明しなさい。

解答
〔1〕 Q1 皇室典範
Q2 (1)エ、コ (2)イ、ケ (3)オ、ク (4)キ (5)カ (6)ア
〔2〕Q1 危険運転致死傷罪
Q2 刑の重い危険運転致死傷罪を逃れるためにひき逃げをするドライヴァーが増加した。対策としては、業務上過失致死・傷罪との間にある、刑罰の軽重の差を少なくするための法改正などが考えられる。
Q3 *飲食店・同乗者など「飲ませた側」についても厳しく処罰するようにする。
*酒気を帯びた者は運転できないような自動車を開発していく。
*被害者の遺族の悲しみ、重い賠償責任を負わされた加害者の苦しみなどの体験談を語る機会を増やす。

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